設立趣意書

謹啓 皆様におかれましては、益々ご活躍のこととお慶び申し上げます。

さて、健康や医療を取り巻くわが国の社会構造は急激に変化し、それに伴い、看護職は地域や病院において、質の高い看護サービスを提供することを、益々期待されております。そのため、実践の場において、抱えている課題に対するエビデンスのある研究の推進や、研究の成果の利活用が非常に重要となってきます。しかし、看護の研究者養成は少なく、研究を指導できる人材が不足し、これら諸問題は、現状においては解決手段を得ていない状況といえます。また、研究の成果を発表できる学会が限られ、さらに学会発表後の原著を掲載できる学術誌も限られており、折角の得られた研究成果は、優れた視点からの研究にもかかわらず、公表されることが少なかったと思われます。西日本とりわけ、四国地区における看護領域の学会や専門学術誌は非常に少なく、学術的見地から看護学の発展を阻害している一因とも考えられます。

そこで、この度、四国地区の私立大学において唯一看護学部を有する四国大学の看護教員が中心となり、地域や病院で活動している人々の研究成果を自由に発表し、お互いに討議して、問題提起や問題解決ができ、次の研究活動に繋げられ、看護の専門の一つの拠点になることができるのではないかと考え、四国看護学研究学会の設立をここに提案を致します。設立に際しては、この四国看護学研究学会では、四国地区のみならず広く看護領域の学術の向上を目指すとともに、「日本学術会議協力学術研究団体」への入会ができるための準備も整え、学術団体としての活動を積極的に行っていきたいと考えております。その設立の目的として「看護についての深い学問的見地の探究をめざし、エビデンスの高い看護研究を志す」ことと考えております。

この設立の趣旨にご賛同をいただき、学術団体としての活動を円滑に推進していきたいと考えております。多くの賛同者が集まることを、ここにお願いを申し上げる次第です。

謹白

令和3 年2 月 17 日

設立発起人 四国大学看護学部学部長 小川佳代

四国大学大学院看護学研究科長 武田道子

四国大学学際融合研究所看護学研究部門長 田村綾子

挨拶

四国看護学研究学会

理事長 小川 佳代

謹啓 皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

この度、四国大学看護学部及び四国大学大学院看護学研究科、四国大学学際融合研究所看護学研究部門の各責任者が発起人となり、「四国看護学研究学会」を設立致しました。その設立記念と致しまして、第1回学術集会を開催致します。

健康や医療を取り巻くわが国の社会構造は急激に変化し、それに伴った人々の様々なニーズに対応するために、我々看護専門職者は地域や病院等において、より質の高い看護サービスを提供することを期待されています。そのためには、医療現場や対象者の生活場面における様々な課題を解決するためのエビデンスのある研究の推進や、研究成果の発信が重要 だと考えています。

しかし、特に四国地区における研究成果の発表の場や論文を掲載する学会誌の数には限 りがあり、公表の機会が少ないことも課題だと感じてきました。

そこで、四国内の私立大学において唯一「看護学部」を有する大学として、地域や病院等で活躍しておられる看護専門職者の方々と共に、研究成果を自由に発表し、ディスカッショ ンを深めることによって研究活動の活性化を図りたいと考えました。設立の目的は「看護についての深い学問的見地の探求を目指し、エビデンスの高い看護研究を志す」こととしています。

第1回目のテーマは「看護研究の拠点を目指して」とし、甲南女子大学副学長 秋元典子教授に「今、改めて問い直す看護のアイデンティティ」についてご講演をいただき、本学会の新たな歩みの第一歩として、「看護とは何か」、そして「看護研究を志すとは何か」について考える場にしたいと考えています。

新型コロナウイルス感染症への対応のため、学術集会は on line で開催させていただくことに致しました。どうぞご視聴いただきますようお願い申し上げます。

謹白

役員名簿

No氏名所属機関学会役員
1小川 佳代四国大学/四国大学学際融合研究所理事長
2檀原 いづみ四国大学 理事
3奥田 紀久子徳島大学 理事
4木戸 久美子香川県立保健医療大学 理事
5西田 絵美四国大学 理事
6武田 道子四国大学 理事
7多田 邦子高知大学医学部看護学科 理事
8田村 綾子徳島大学/四国大学学際融合研究所 理事
9三木 真澄徳島県厚生連本部 理事
10南   妙子同志社女子大学 理事
11池田 恵美子四国大学 理事
12池内 和代元四国大学 教授監事
13渡部 光恵四国大学監事